株式会社内田洋行
株式会社内田洋行
マーケティング本部
次世代ソリューション開発センター
マーケティング課 担当課長
鈴木 克宏 氏
※平成16年度活動報告書より抜粋
「次世代ソリューション」の模索に最適な機会
内田洋行では2001年7月に、ユビキタス/コンテンツ時代のソリューション開発を目的とした全社的組織、「次世代ソリューション開発センター」を設立しました。先進技術を駆使したこれまでにないソリューションの提案、新たな付加価値の創造を目指して活動しています。
現在は約80名の組織へと成長し、国内外の先進企業、大学/研究機関と連携し、協働研究から市場の開発、事業育成の試みと、積極的に進めています。その中から、ユビキタス空間創出のための各種アプライアンスやミドルウェア、サービスモデルなどの実績も現れてきています。
私どものこうした活動をさらに強力に推進していく上では、ベンチャー企業が持つ最先端技術との出会いは大きな魅力があります。JPSAのアライアンスビジネス委員会に当社が出席させていただいているのも、そうした出会いへの期待に他なりません。
当社に対しては、日頃より多方面からアライアンスの提案をいただいております。しかしその内容の多くは、当社の販売力や学校教育市場での実績等、当社の強みを前提としたものであるのが現実です。次世代ソリューション開発センターの活動においては、これまでの内田洋行の強みとは異なる角度からの取り組みが求められており、そのような意味では、さらに幅広いアライアンスの提案を期待したいところです。
アライアンスビジネス委員会のプレゼンテーションでは、数多くの聴講企業を対象にアライアンス提案や技術紹介が行われるため、内田洋行にはあまり持ち込まれないような技術や製品に出会うこともあります。この点は、次世代ソリューション開発センターの活動においては大きな意味を持ちます。
また次世代ソリューション開発センターは技術者を中心に構成されており、営業部門などに比べると外部接点や、外部からの刺激が少なくなってしまうという課題を抱えています。
若手の技術者にとっては、アライアンスビジネス委員会に参加することで、プレゼンテーション企業の技術を吟味したり、アライアンスの可能性を模索したりといった、会社を代表して責任のあるミッションを果たす良い機会になるのは、言うまでもありません。加えて、社外における当社のポジションや、最先端の動きといった会社の外の生の情報を、直接得ることができる貴重な場であると思います。
すでに、アライアンスビジネス委員会に出席した成果も出ています。当社が開発中のユビキタス情報端末における3D映像の活用というテーマで、ベンチャー企業と協業を開始しています。
企業同士の出会いは、偶然ともいえるタイミングとともに、フェイス・トゥ・フェイスで相手の呼吸を感じる場を持つことが必要です。アライアンスビジネス委員会は、それを実現している数少ない場といえます。また同委員会は、過去4年間に渡り継続的な活動を行っている実績があります。その実績をもとに参加者の顔ぶれも多岐に渡っており、多面的・多角的なコミュニケーションを実現できる魅力的な場であると思います。
アライアンスビジネス委員会の存在は、JPSA会員会社にとってビジネスチャンスを広げるという意味で、極めて有効なものだといえるでしょう。