Join in SAJ:成功企業によるケーススタディ<ユーザックシステム株式会社>
2024年3月13日
入会以降、セミナーや交流会にご参加いただくユーザックシステム株式会社の小ノ島社長にお話を伺いました。
はじめに、御社の事業について簡単にご紹介をお願いします。
1971年に設立した創業53年目を迎えるソフトウェア開発会社です。設立当初はオフィスコンピュータの販売ディーラーで、ハードウェアが中心だったのですが、お客様の要望に応えるうちに、SI・受託開発が増え、さらにそこから派生した伝票発行・EDIなどの共通業務をパッケージ化した「名人シリーズ」を開発するに至り、現在はパッケージビジネスが事業の中心となっています。また2004年より、今でいうRPAツール開発し、受発注業務の自動化に強みを持っています。今後はRPAによる業務の自動化をサービスとして提供するビジネスにも力を入れていく予定です。当社にとって受託開発は売上、利益ともに大きいですが、自社の特徴が出しづらく、属人化の懸念や生産性もあまり高くないと考えています。そのため、今後はSaaSビジネスを中心に、サブスクリプションのような年間課金体系で、ストック比率を高めていきたいと考えています。
SAJ加入のきっかけについてお聞かせください。
入会するまでSAJのことは認識していなかったのですが、株式会社内田洋行様から、様々な企業が所属しており、単純に交流会だけを行っているのではなく、技術者向けの教育・研修なども企画している、と伺いました。それであれば、年会費はある程度かかるものの、毎回セミナー・研修などに料金を払うよりはリーズナブルではないかと考え、入会に至りました。
入会後、どのような活動に参加しましたか?また、参加した感想をお聞かせください。
セミナー・交流会などの案内を、その都度テーマに関連する部署に展開し、私自身も興味のある内容には社員とともに参加しています。
事務局の体制もしっかりしていて、委員会・研究会も活発で、経営者から若手まで、様々な層に対する企画を行っていると感じています。省庁や政治家とのパイプも強く、国からも一目置かれている団体という印象を受けています。今はセミナー・交流会などを受講・参加しているだけにすぎず、まだ時間が取れないこともあり、委員会・研究会そのものには、参加はできておりません。今後は直接的に関わりをもち、より強固なつながりや業界の発展などにも寄与できればと考えています。
SAJの活動に参加して、ビジネスに役立ったことがあればお聞かせください。
やはり、セミナー等による情報でしょうか。ここ2~3年は中途採用も行うようになりましたが、これまで社員はほとんど新卒採用のみで、最初の集合研修は実施するものの、以降は現場配属によるOJTが中心です。社内の集合研修はそれほど多くはないので、SAJで企画いただいているセミナーなどは社員の教育に非常に役立っています。
御社が感じる最近の課題をお聞かせください。
近年、生成AIをはじめとする新しい分野やクラウドなど、当社がこれまで行ってきた分野以上の「幅の広がり」を感じています。長い間、受託開発やオンプレミスのサービスを事業としていましたが、クラウドサービスへのシフトは必要ですし、SaaSベンダーへの転換という意味でも、人を採用するのか、社員を育成するのか、技術的なノウハウ・スキルをもった人材の必要性を感じています。
また、自社では社員が自ら働きやすい環境を考え、取り入れる仕組みがあり、コロナの少し前からフリーアドレスやテレワークを導入するなど働き方改革にも取り組んできました。そういった風土もあって、新卒で入社してから、長く就業している社員も多く、その点は非常に良いことですが、パッケージやサブスクリプションなど、ビジネスの転換による影響で、組織や情報システムの整備が課題です。たとえば、当社の営業は他社と比較して多いのですが、ビジネス転換による影響で、デジタルマーケティングやインサイドセールスといった機能に分けるなどで対応してきましたが、今後も整備・変革が必要だと感じています。
SAJの活動でこんなことがあるとよいな、と思うものがあればお聞かせください。
すでに様々な活動をされているので、あまり思いつくものはありませんが、例えば、会員企業同士が気軽に相談できる場・窓口のようなものがあると良いのではないかと思います。交流会だけだとどうしても名刺交換だけで終わってしまうことも多いので、テーマを設けてもよいですし、現在抱えている課題などについて相談し、他社がどういった対応をとっているのか、SNSのように意見交換できるような場があると良いと思います。
新入会員やSAJの活動になかなか参加できていない会員企業に向けてアドバイスをお願いします。
我々も加入して2年ほどで、コロナ禍の影響もあり、委員会や研究会をはじめ、まだそれほど多くの活動に参加できているわけではありません。ただ、セミナー等はオンラインで受講できますので、参加しやすいです。当社では、私のほかに技術・人事・営業部門の責任者も登録しており、それぞれの部門から情報を展開しています。その影響もあって、多くの社員がセミナー等に参加できているのだと思います。できるだけ多くの社員に情報共有を展開し、興味のある人が興味のあるテーマに参加する、まずはそこからスタートすると良いと思います。
会社基本情報
企業名 | ユーザックシステム株式会社 |
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代表者 | 小ノ島 尚博 |
社員数 | 140名(2024年3月時点) |
会社URL | https://www.usknet.com |
業種業態分類 | ベンダー企業(BtoB) パッケージ・SaaS、サポート・サービス |
主なクライアント | 製造業/卸売業/サービス業/自治体など |
SAJ入会年月 | 2021年12月 |
取材日 | 2024年3月4日 |
対応者 | 代表取締役 小ノ島 尚博 様 |