Join in SAJ:成功企業によるケーススタディ<株式会社リボルブ・シス>
2024年3月12日
入会以降、セミナー等では、社員の方に多数受講いただくほか、経営者層の皆様には、各種交流会にも多くご参加いただいている株式会社リボルブ・シスの坂田取締役にお話を伺いました。
はじめに、御社の事業について簡単にご紹介をお願いします。
主に金融・保険業向けの受託開発です。もともとはホストコンピュータなどの基幹システム開発が中心でしたが、最近ではWeb・スマートフォン・タブレットなど、マルチデバイス対応の要望にも応えるようになりました。以前は、金融業界でよく見かけるような、従来のやり方を踏襲すればよい、という考えをするお客様も多かったのですが、目まぐるしく変化する時代ですから、新しいことにも積極的に採用していきたい、だけどどうすればよいのかわからない、という声も多く、そのようなお客様に対しては、コンサルティングから開発、保守サポートまで一気通貫して行っています。
SAJ加入のきっかけについてお聞かせください。
代表取締役の中尾が、杉本副会長と大手ハードメーカー系パートナー会で懇意にしており、お誘いいただいたことがきっかけです。SAJの会員企業は「IT・ソフトウェア」という共通点のもと、SaaSベンダー、受託開発、コンサル事業、ユーザなど、様々な業種業態の企業が参画しており、そのような方々とつながりを構築するほか、セミナー・勉強会を活用したいという目的で入会しました。
入会後、どのような活動に参加しましたか?また、参加した感想をお聞かせください。
まず、中尾が会長杯親睦会やエグゼクティブセミナーなど、経営層向けの交流会に参加しました。そこでSAJ幹部の方々と知り合い、以降親しくさせていただいています。先ほどもお話したように、SAJの会員企業は非常に多岐にわたっていますので、そういった企業の経営層とつながることで、新しい情報や、これまで自分たちにはなかったユニークなアイデアなど、参考になる話をたくさん耳にするようになり、自分たちの会社にも、試験的に導入することもあります。
また、SAJから届くセミナー・研修等の案内に関しては、私から関係する部門長などに展開したところ、多くの社員が登録し、受講するようになっていきました。自社では入社時に新人研修を3か月行いますが、それ以降はOJTで、全体としての研修はそれほど多くありませんので、新しい技術・トレンドのセミナーなどは非常に有難く思っています。
SAJの活動に参加して、ビジネスに役立ったことがあればお聞かせください。
先日、SAJ会場でセミナーを受講した際、講師の方とも名刺交換をさせていただいたのですが、後日当社が悩んでいる点について相談したところ、サポートいただきました。このように横のつながりが増えることによって、様々な情報やサポートが得られる点は、やはり非常に有益だと感じています。
御社が感じる最近の課題をお聞かせください。
人材不足と定着率でしょうか。コロナ以降、中途に関してはなかなか思うように採用できていません。とはいえ人材は必要ですので、数年前より、新卒を中心に採用し、自社で育成していく、方針へと転換しました。人事担当者が地方の学校に訪問した成果もあり、2022年には50名、2023年は70名ほど、新卒採用ができ、目標数をほぼ達成することができました。しかし、せっかく採用・育成しても、多くの企業がそうであるように、3~5年程度経験すると退職する社員が増える、という点が課題です。職場環境、評価制度、福利厚生の充実など、SAJ会員の企業からもヒントを得て、できる限り対応しています。とはいえ、一番の要因は給与面だと認識しており、そこはなかなか改善が難しい状況です。
SAJの活動でこんなことがあるとよいな、と思うものがあればお聞かせください。
以前人材委員会でSNSを活用した採用方法についてのセミナーを聴講しましたが、新しい採用方法手法に関する企画や、技術系セミナーでAIやトレンドに関する内容など、自分たちの知識が不足しているテーマに関する情報提供は大変有益に感じています。
若手や中堅層向けですと、お客様と接する上で、コミュニケーションスキルは非常に大切だと考えており、たとえば、指導・マネジメントスキルの研修と交流会をセットにし、他社とのコミュニティを形成したり、他社の方と触れることで刺激を受けられるような企画があるとよいなと思っています。現場に入っている者も多く、複数日にまたがるものですと、業務都合がなかなか調整できないため、半日や一日研修であれば、参加しやすくなるように感じています。
新入会員やSAJの活動になかなか参加できていない会員企業に向けてアドバイスをお願いします。
私たちは現状、委員会・研究会にはほとんど登録していません。しかし、社員に関しては、セミナーなどオンラインでも気軽に参加できますので、社内に周知・展開して、受講を勧めることで活用できますし、経営層向けの交流会になどに参加することによって、様々な方と交流し、情報を得られるので、そのあたりから始めると良いのではないかと思います。
会社基本情報
企業名 | 株式会社リボルブ・シス |
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代表者 | 中尾 敬大 |
社員数 | 319名(2024年2月時点) |
会社URL | https://www.revolvesys.co.jp/ |
業種業態分類 | ベンダー企業(BtoB) 受託開発、SI、コンサルティング |
主なクライアント | 金融・保険業 |
SAJ入会年月 | 2019年1月 |
取材日 | 2024年2月27日 |
対応者 | 取締役 人事管理本部本部長 坂田 泰典 様 |