メタバースを活用した就業・社会参加支援プラットフォームに関する戦略策定事業
2023年4月5日
一般財団法人機械システム振興協会が公募した「令和5年度イノベーション戦略策定事業」において、「メタバースを活用した就業・社会参加支援プラットフォームに関する戦略策定」事業を受託しました。今後、SAJ内に戦略策定委員会を組織し、具体的な検討を行います。
(1)本事業の目的
本戦略策定事業により、メタバースを活用した就業・社会参加支援プラットフォームを運営するコミュニティ(あるいは共同運営する何らかの任意団体)を構築し、引きこもりから復帰した人材の採用を積極的に検討する企業等にも利用者を広げ、引きこもり当事者と企業の両輪でシステム運用が実施されることを目指す。
(2)本事業の目標
本委託事業においては、AI等のICT技術を活用し、就業・社会参加できるように支援するメタバースを活用したクラウドシステムの要件を明確化するために以下を実施する。
1.関係者(引きこもりユーザ・専門家、受入先企業、関連プログラム提供団体等)からの見え方の整理
2.引きこもりユーザが喜んで使ってもらえそうなUIと仕組みであることを確認
3.セキュリティ面での配慮事項の整理
4.コミュニケーションの最適化
(3)本事業の内容
・戦略策定委員会を設置し、引きこもり問題の掘り下げ、ヒアリング計画案レビュー、サービス仕様案・技術仕様案レビュー、テストシステムレビュー、報告書作成方針の策定・承認
・テストシステムを用いた現場レビューの実施・改修
・技術仕様案に基づいて、専門家へのヒアリングも含めて、セキュリティ課題について整理
・メタバース参加者の属性を考慮した発言のリアルタイムAI自動変換でコミュニケーションの円滑化を検討
(4)成果の展開、活用方法
2024年度より、引きこもり問題に対する活動を実施している支援団体や企業の協力を得て、今回の戦略策定事業を踏まえたシステムの開発、実証実験の実施、実際の運用に向けて具体的に取り組んでいく。