台湾CISA/CSAJ企業交流会開催報告
2017年10月24日
中華民国情報サービス産業協会(CISA)が「2017日台ソフトウェア企業交流商談会」のために来日され、10月18日(水)に台湾企業の方々と共にCSAJに来協されましたので、CSAJアジアビジネス研究会メンバーとの企業交流会を以下の通り開催しました。
開催概要
日 時 | 2017年10月18日(水)10:00~12:00 |
場 所 | CSAJ会議室 |
訪日企業等(15名): |
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CSAJアジアビジネス研究会メンバー企業等(10名): |
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内容
初めに、竹原司CSAJアジアビジネス研究会主査より来協歓迎の挨拶があり、続いて喻 維貞 中華民国情報サービス産業協会(CISA)副秘書長より挨拶がありました。
<竹原主査の挨拶>
本日は朝早くからお越しいただきありがとうございます。昨日開催された日台商談会でもご挨拶させていただきましたので、本日は皆様の参考になるようなお話をさせていただきます。
皆様は台湾で提供されている製品・サービスを日本に展開したいことと思います。
日本の市場と顧客に対して展開しようとするといくつかのハードルがあります。台湾も同じように、製品を導入する担当者は、導入の責任を持つため非常に慎重になります。皆さんが日本での営業で初めに聞かれることは、日本のどの会社で実績がありますか、ということです。これに回答できないと使ってもらうことはできません。そこで、まずは日本企業と関係を構築してその製品を使ってもらうこと。また、言葉も大きな壁となりますので、日本にある中国系の会社と仲良くなるといいでしょう。
私どもも全員ソフトメーカーなので、海外進出には非常に苦労しています。そういう意味では同じ問題点を持っているといえます。ですので、我々もまずは営業力のある会社とお付き合いしたいと考えています。そういう意味では皆さんとはライバル同士ともいえますので、今日の会合をもってすぐにいい答えを出せるかどうかは難しいかもしれませんが、可能であれば、お互いが持っている技術を補完して、それぞれが持っている顧客を紹介しあえるような関係は作れると思います。本日の会議を経て具体的な成果を出すには、そういった関係が考えられるでしょう。
本日は意味のある情報交換・交流会にできればと思います。
<喻CISA副秘書長の挨拶>
竹原理事をはじめとするCSAJの皆様、おはようございます。
実はCSAJとCISAは長年の付き合いがあり、皆さんとも過去に何度かお会いしています。
また、これまでの台湾のイベントにご協力いただいていることに対して御礼申し上げます。
本日は邱理事長が参加する予定でしたが、急遽どうしても外せない会議が入ったため、今朝早く帰国しました。邱理事長より、皆様にお詫び申し上げるとともに、ぜひこの会議が成功することを願っているとの伝言を承っております。
台湾では今年9月にWCITを開催したばかりです。この大会は蔡英文新総統をはじめ首脳からのご挨拶をいただきました。このWCITを皮切りに、台湾はこれまでのデジタル製品のメーカー大国から、デジタル製品の応用大国に変身しようとしています。
WCITでは、世界各国から集まった専門家とともに、人口の高齢化問題、環境問題、世界の安全保障問題、都市と地方の格差等々深い議論が行われ、それに対する解決策を見出していきたいと願って終了しました。今回、日本を訪れ、引き続きこうした課題についてさらに深い議論ができればと考えています。
台湾政府は一貫してICTの発展を大いにサポートしています。その証拠に、今回の訪日について、經濟部工業局の方がすべての訪問に同行しています。台湾政府は2006年に産業イノベーション計画、イノベーション経済立国を打ち出し、新たにスタートアップを支持し、IT企業の安全性向上にも力を入れています。
先ほどの竹原理事のお話を伺って、ともに技術開発や共同投資など何らかの形で協力・提携ができればと考えています。海外に進出するにはその国で良きパートナーを見つけることがいかに大切か我々も承知しています。皆様が台湾に進出される際は、CISAを活用していただければと思います。
皆様も朝早くからお時間をいただきありがとうございます。
本日は、よろしくお願いいたします。
引き続き、双方の団体の概要説明があり、参加企業各社の会社概要・製品・サービス等自己紹介が行われました。
CSAJ参加メンバー | CISA参加メンバー |
その後、両国各社に対する具体的な質疑応答が活発に行われ、最後に、記念撮影およびお互いの記念品交換を行い、交流会は無事終了いたしました。
記念品の交換 |