第8回 UXクリニック~UI/UXに関する悩みを専門家に無償相談~ 終了報告
2021年11月25日
UX Tech研究会
UX Tech研究会では、専門家との対話や助言から自社においてUXの向上に取組む“きっかけ”や“発想・手法”を得る機会としていただくことを目的に、UXの専門家に無償で相談できる活動『UXクリニック』を企画・開催しました。
メンターには安藤 幸央氏(株式会社エクサ Smartシステム開発本部・企画部/米国グーグル公認 デザインスプリントマスター)をお招きし、抽選により選定された受講企業に対し、UI/UXに関する相談はもちろん、アプリケーションの認知度向上の方法、UXの学習方法、周囲への理解を促すための情報収集・提示の必要性など、様々な観点のアドバイスが行われました。
参加企業からは改善ポイントやアドバイスをたくさんいただいたと好評の声をいただきました。
概要
日 時 | 11月9日(火)14:00~16:40(3社限定) 1)14:00~14:40 2)15:00~15:40 3)16:00~16:40 |
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会 場 | オンライン(Zoom) |
メンター |
安藤 幸央 氏 メンター略歴: |
メンターから受けたアドバイス内容の一例
相談内容:自社開発業務アプリケーション
- 社内でトライアル利用してもらいフィードバックを得たり、本製品の既存顧客からどのような需要があるかヒアリングした方がいい。
- UI面では、一番大事な要素はもっと分かりやすくした方がいい。例えば、背景と名前が重なっていて見づらいので工夫が必要。また、エラーが起きた場合の誘導を分かりやすくした方がいい。
- 需要が高まっている内にリリースしてしまった方がいい。
- ユーザーをどう本製品サービスへ誘導するかを考えた方がいい。そのためにはサービスへ乗り換えやすい仕組みや、導入しやすい環境を整備していく必要がある。
- 最初は無料なのに後で有料化すると、問題となる可能性が高いので、無料版の段階 or 1年半程前から告知をしていく必要がある。また、有料化にも、基本機能は無料で、今後追加実装になった機能だけ有料にする、全ユーザーを有料にせず、自社の他サービスを利用しているユーザーであれば無料にする、サービス移行を負担する代わりに、別途サービス料をもらう、というように様々なパターンがあるため、どれを採用するかの検討も必要。
第8回UXクリニック参加企業の感想
【株式会社ピーエスシー】
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スコープの大きい質問であったにも関わらず、私たちの抱えている課題をかみ砕いていただき、的確にアドバイスいただきました。
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これまではアプリ本体をどう改善できるかしか考えていませんでしたが、移行サポートや導入面で準備できる要素が多々あることをご指摘いただき、大変勉強になりました。
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アプリ本体の方も細かく見ていただき、細かなデザインや、エラー発生時のユーザーの操作誘導など、私たち開発者側からは気づかずともユーザーにとっては大変重要である点を複数ご指摘いただき、UX向上に大きく繋がると確信しました。
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マネタイズ面においても、弊社のその他本製品をアドバンテージとして最大活用する方法をご教示いただきました。本製品のサービス全体にも生かせる案として大変参考になりました。
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全体を通り、クリニックを通して新たな気づきが多く見つかり、様々な角度からアプリ、そして今後の戦略を見直すことができました。
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いただいたアドバイスを活かし、今後更にアプリを強化していきたいと思います。
【日本事務器株式会社】
- コンテンツが無い場合の表示の仕方を改善したり、問い合わせがすぐにできるようなインタラクションを考えたり等、具体的なアクションにつながるご助言も多数頂けましたので、順次プロダクトへ反映させていただきたいと思っております。誠にありがとうございました。
問合せ
一般社団法人ソフトウェア協会 業務課 担当:鼡田(ねずみた)
TEL:03-3560-8440 E-mail:gyoumu1@saj.or.jp