出前授業レポート
~葛飾区立葛美中学校 ハローワーク~
2021年3月11日
プログラミング教育委員会では、子供・保護者・先生たちを幸せにするようなICT教育の在り方と学校現場のDX化のための施策を議論・検討しています。
このたび、Webサイト掲載の委員会活動を見た学校から要請があり、これからの進路を考える、中学2年生を対象とした職業体験の講演依頼がありました。
様々な業種・業界から、実際に働いている人たちに仕事内容を聞くことで、職業の具体的なイメージを持ち、職業に対する興味・関心を深めるとともに、自分が就きたい職業は何か、どのような勉強が必要かを考える一助とするためのものでした。
実施日 | 2021年3月2日(火)10:45~12:35 |
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実施校 | 葛飾区立葛美中学校 |
対象 | 中学2年生 |
協力企業 | 株式会社フォーラムエイト |
開催当日、下駄箱にはたくさんの業界の名札が貼りだされていました。私たちの業界は「エンジニア・クリエーター」枠に分類されてます。
講師用控室に案内され、担当の先生からご挨拶をいただきました。本来であれば、実際に会社に訪問して、仕事の現場を見学・体験するそうなのですが、コロナ禍のため企業側を招いての講演という形式をとったそうです。
しばらくすると、生徒の子たちがやってきて、それぞれの講師を教室まで案内してくれました。
教室につくと、たくさんの生徒たちが挨拶と拍手で迎えてくれました。
司会の生徒の合図で号令が行われ、ハローワークがスタートしました。
今回のハローワークでは、プログラミング教育委員会メンバー、フォーラムエイト様にご協力いただきました。
執行役員 新田様からは、ソフトウェアがどのように社会で活用されているのか、そしてソフトウェアを開発するには、プログラミング技術だけではなく、ソフトウェアを構成する要素として、業種・業界の知識が必要であること、例えば、橋の3D図面を描く際には、物理演算が必要であることなど、現在勉強している授業が社会にどう役立っていくのか、自社製品を例にご説明いただきました。
続いて、入社1年目の上西様からは、高校生時代の経験、なぜフォーラムエイトを選んだのか、現在行っている仕事の内容について説明いただきました。
生徒からの質問では、仕事のやりがい、大変なこと、勉強しておくべき科目、必要な資格などがあげられました。
休憩をはさみ、いよいよワークショップです。クラウド上にあるVRで作られた街にアクセスして、街の景観を見てもらい、よりよい街づくりにするためには、どのようなものがあればよいか、グループで話し合ってもらう、というものでした。
まず、ブラウザを立ち上げて、指定するURLに生徒たち自身で入力してもらいます。
しかし、ここで問題が発生。入力後の生徒の画面を見ると「サポートしていない」とエラーメッセージが…
学校で日常的に使っているブラウザが、IEだったのです。
我々IT業界の人間には、すでにIEを使う人はおらず、それが当然のようにも思っていましたが、一般的にはまだIE文化が根強く残っているのだなと実感しました。
幸いにも、学校で使用しているほかのサービスでChromeを使っていたため、デスクトップ上のショートカットから、URLを入力しなおし、無事にアクセスすることができました。
生徒たちは、3D上で表現された街の景観をカーソルで移動しながら、各々操作しています。ワークショップに入って、PCに触れたとたんに、生き生きと、楽しんでいる様子が印象的でした。
ワークショップの最後には、生徒たちが考えるアイデアを発表してもらいました。「川がきれいなので、このままきれいな川が保てるように、もっとごみ箱を置いたほうが良い」、「もっと多くの観光客がくるように、食べ歩きできる飲食店を増やしたらどうか」など、より良い街にするための工夫がいくつも登場し、ソフトウェアを活用した街づくり体験で終了しました。
最後に
葛美中学校の皆様には、このような機会をいただきましたこと、そして、フォーラムエイト様におかれましては、本ハローワークへのご協力、改めて御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
CSAJプログラミング教育委員会では、これからも生徒・保護者・先生の幸せを目指し、学校教育に関する様々なサポートをしてまいります。(事務局)
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