レポート:生成AIと知的財産権~政府における検討の状況について~
2023年12月1日
法務・知財委員会 主催
生成AIの急速な発展と普及で、作業効率の向上には有用ですが、一方でAIが生成したコンテンツは著作権の対象となりうるのか、元になる学習データの取扱いはどうなのか、アーティストの保護はどのように担保されるべきか、など、国内外で様々な議論、検討が行われています。
そこで今回は、知財に的を絞り、文化庁が「AIと著作権」をテーマに講演した内容とその後の政府の動きとして、「知的財産推進計画 2023」にも携わった、前内閣府知的財産戦略推進事務局長の田中 茂明氏を講師にお招きし、国内の生成AIにおける権利の取扱いについて、ご講演いただきました。
田中様からは知的財産推進事務局で行われてきた検討事項について、学習データ・フェイク・発明・著作物など様々な観点からご説明いただき、聴講者の皆様からは、「元当事者だけあって大変歯切れがよく、検討状況の全体像の理解が進んだ」「コンパクトに旬なトピックを扱っていただけて、今何が問題で、今後どの領域が議論されているのかが把握出来た」と好評の声をいただきました。
また、最近の法務関連の旬な話題として黒住哲理副委員長(東京丸の内法律事務所)からは、「ステマ規制」についてご紹介いただき、最新の理論状況をかみ砕いてご説明いただき、参考になった」との好評の声をいただきました。
法務・知財委員会では、今後もIT企業の法務・知財に影響のある旬な話題やテーマについて、会員企業の皆様に情報発信を行まいります。
開催概要
日 時 | 2023年11月29日(水)16:00~17:20 |
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会 場 | オンライン(zoomウェビナー) |
対 象 | SAJ会員限定 |
参 加 | 34社46名 |
プログラム
16:00~16:05 | 開会挨拶:杉本 淳一 法務知財委員長(SAJ副会長/株式会社コスモ・コンピューティングシステム) |
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16:05~17:05 (60分) |
生成AIと知的財産権 生成AI技術の進展の下で知的財産権に関連して新たな課題が惹起してきている。こうした課題について、政府において、これまでどのような議論・検討がなされ、知的財産推進計画2023に基づき、どのような作業がなされているか、現状を概観いただいた。 |
17:05~17:20 (15分) |
最近の法務の旬な話題~ステマ規制~ 講師:黒住 哲理 氏(東京丸の内法律事務所 弁護士) |
講演資料(会員限定)
講師略歴
田中 茂明(たなか しげあき)/前内閣府知的財産戦略推進事務局長 |
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お問い合わせ
一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)
事務局 戸島、若生 e-mail:gyoumu1@saj.or.jp