レポート:M&Aの基本~成功と失敗を分けるポイントとは~

2023年1月13日

法務・知財委員会 主催

 今回法務・知財委員会では、M&Aを企業のDX化・成長戦略の一環としてとらえ、まずは目線を合わせるきっかけとして、「M&Aの契約における初歩的なポイント・留意点」をテーマに、これまで数々のM&A支援のご経験をもつ黒住 哲理 様(東京丸の内法律事務所)にご講演いただきました。黒住先生からは、M&Aを実施するかの判断にはデューデリジェンス(DD)が重要であること、そしてDDにおいて、株・契約・労務的などテーマごとにどこをチェックすればよいか、というポイントをわかりやすく解説いただきました。
 その後、平野 高志 法務知財副委員長(ブレークモア法律事務所)から、最近の旬な法務の話題として、近年病院などを対象にしたサイバー攻撃が増えていることから、病院などに対してシステム導入の契約を締結するにあたっての留意点について、解説いただきました。

 参加いただいた方からは、大変明快で具体的なアプローチが勉強になった、概要がよく理解できた、と好評の声をいただきました。

 同委員会では、引き続き、IT企業の法務・知財に影響のある旬な話題やテーマについて、会員企業の皆様に情報発信を行ってまいります。

開催概要

日  時 2022年12月26日(月)16:00~17:10
会  場 オンライン(ZOOMウェビナー)
対  象 SAJ会員限定
参  加 26社29名

プログラム

16:00~17:00
(60分)

M&A取引における法務デューデリジェンス・契約の初歩的ポイント
講師:黒住 哲理 氏(東京丸の内法律事務所 弁護士)

講演概要:

M&A取引を行うにあたっては、対象会社に対してデューデリジェンスを実施し、必要な契約を締結することになりますが、講演者が実際に携わった案件などに照らして、初歩的なポイントや留意点を簡単に説明。これまでにあまりM&Aに携わったことがない方にも理解いただけるよう、ポイントを絞って分かりやすく解説いただきました。

17:00~17:10
(10分)

最近の法務の旬な話題
サイバーセキュリティ攻撃から病院を守るためのシステム開発・保守契約のあり方
講師:平野 高志 氏(法務知財委員会副委員長 /ブレークモア法律事務所

講演概要:
近年、医療機関の情報システムでランサムウェア被害が多発おり、なぜこういった被害が起こったのか、ユーザ・ベンダー間の契約上の問題と今後の契約のありかたについてわかりやすく解説いただきました。

※プログラムは、進行状況により変更される場合がございますのであらかじめご了承ください。

講師 黒住 哲理(くろずみ てつり) 氏
東京丸の内法律事務所 弁護士
略歴
  • 東京大学法学部卒
  • 中央大学法科大学院了
  • 2000年~2005年 株式会社三井住友銀行
  • 2009年 弁護士登録
  • 2009年~2018年 ブレークモア法律事務所
  • 2019年~現在 東京丸の内法律事務所
    企業法務全般を専門とし、M&A支援も数多く手掛ける。
杉本委員長ご挨拶
黒住先生ご講演の様子

お問い合わせ

一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)
事務局 戸島、若生 e-mail:gyoumu1@saj.or.jp

PAGE TOP