SAJ会員の若手実務者親睦イベント
第5回会員企業視察「株式会社ウェザーニューズ」
～地球の未来・気候変動を考えよう～　
終了報告

2024年4月5日

　SAJ交流委員会では、若手～中堅社員の皆様の幅広い交流を図ることを目的に、会員企業視察＆若手実務者親睦イベントを実施しています。第5回目となる企業視察は、株式会社ウェザーニューズ様を訪問し、14社25名の参加により開催されました。

　当日は、社内のインタラクティブ地球儀を用いた最新の気候変動状況や気候変動に対する企業の取り組みをご紹介いただいた後、実際に社員の皆様が働いている環境などを見学させていただきました。

　終了後は、同社にて懇親会が行われ、本視察にご協力いただいた同社ご担当の方々や参加者の皆様との懇談、名刺交換・情報交換などが活発に行われていました。

開催概要

実施概要

事務局による本企画の趣旨説明と開会の挨拶によりスタートし、続いて株式会社ウェザーニューズ 取締役 常務執行役員 最高財務責任者 吉武 正憲様からご挨拶をいただきました。その後、同社 グローバルセンター トランスプラットフォーム事業部 グループリーダー　西 祐一郎様より会社概要についてご紹介いただきました。

その後、同社 ウェザーニューズ予報センター 杉田 雄輝様より「最新の夏の天気見解について」と題して、今夏の気温や梅雨の傾向についてご説明いただき、同社 気候テック事業部 吉良 真由子様より「気候変動の基本と広がり」と題して、気候変動の基礎知識をはじめ世界の研究機関によるレポート、気候変動に関する政策についてご説明いただきました。気候変動とは、数年～数十年規模で見た大気の状態が変化することであり、気候変動の一種である温暖化は人為的要因が主な原因で、今後の二酸化炭素の排出量により温暖化の進行度に大きな変化があることをインタラクティブ地球儀（※）を用いてご説明いただきました。

（※）球体ディスプレイにリアルタイムの観測データや地球の未来を映し出すデジタル地球儀

続いて、同社 スポーツ気象チーム プロジェクトマネージャー 木ノ内 浩二様より、インタラクティブ地球儀を用いて、船舶のリアルタイムの運航状況をはじめ流氷やプランクトン、二酸化炭素の量など様々なデータとともに気象と経済は綿密な関わりがあることをご説明いただきました。

その後、同社 グループリーダー 鈴木 考宗より、「気候変動に対する企業の取り組み紹介」と題して、気候変動が事業活動に影響を及ぼし、気候変動への適応が必要不可欠であるとしたうえで、気候リスクの可視化・影響額の把握を行うシナリオ分析と気象予測によりリスク回避を行う、同社の気候変動サービスについてご紹介いただきました。

その後、質疑応答が行われ、参加者からは「コロナが流行した際、CO2排出量への影響はあったのか？」「電力やエネルギー、ネットワークに関して、気象をコントロールすることで貢献できることはあるのか？」等、多くの質問が出て、活発な質疑応答が行われました。

その後、3グループに分かれてオフィスを見学しました。精度の高い気象予測をするために、世界各地から届く天気リポートや観測情報等、多様なデータを収集・分析している業務フロアや24時間365日番組を生放送しているスタジオ、ウェザーニューズ様の原点でもある、全世界の船舶に対するサポートを行う「海」に関する業務エリア、その他航空気象、鉄道気象、スポーツ気象等多様なサービスを提供している業務エリアについても見学させていただきました。

視察終了後は、同社にて懇親会が行われました。同社 グローバルセンター トランスプラットフォーム事業部 グループリーダー　西 祐一郎様乾杯の発声により懇親会は開始され、交流委員会 長谷川 章博委員による中締めで第5回会員企業視察は終了しました。

参加者の声

当日ご参加いただいた皆様から寄せられた主なコメントをご紹介いたします。
・気候変動の現状について、詳しく知る機会は少ないので非常に参考になりました。また、オフィス見学では実際に働いている環境を見ることができたのも良かったです。
・天気予報は毎日当たり前のように見ているものでしたが、その裏側を一部だと思いますが見れたことがとても刺激的でした。
・社員の方々が仕事に誇りと熱意を持って業務に取り組んでいる様子、自主的に天気について調査する部会を立ち上げて活動していらっしゃるという話が非常に印象的でした。

報告書

※開催報告書はこちらからダウンロードしていただけます。

最後に、第5回会員企業視察にご協力いただきました株式会社ウェザーニューズ様には、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。ご協力、ありがとうございました。（事務局　井上・土井）