営業組織力強化セミナー 終了報告
平成30年3月1日(木)、ビジネス拡大委員会主催 「営業組織力強化セミナー」が山王健保会館2階会議室にて開催されました。(参加:43社74名)
荻原紀男CSAJ会長による開会挨拶
開催に先立ち、今回セミナー企画を行いましたビジネス拡大委員会の副委員長でもある荻原紀男CSAJ会長より、開会の挨拶がなされました。
大塚裕司社長による基調講演
はじめに、「信頼に応える経営を目指して ~ITで経営を変える~ 大戦略による経営改革のあゆみ」と題して、大塚 裕司 氏(株式会社大塚商会 代表取締役社長)による基調講演が行われました。
冒頭で、たのめーるのテレビCMを流して場を和まされたあと、ご自身のプロフィールや大塚商会のミッションステートメント、沿革、自社の特徴などについて、ユーモアを交えてご説明いただきました。
大塚商会は営業のイメージが強いと思いますが、実は技術者のほうが多いことや、ストックビジネスの考え方などを、具体的な数字を交えてご解説いただくとともに、生産性向上と財務体質の強化に向けた大戦略の成果について、表やグラフを用いつつ、試行錯誤されていたプロジェクト中のお話なども赤裸々に語っていただきました。
また、大戦略を行うにあたって、情報リテラシーの向上についてもふれられ、IT活用による顧客管理、営業支援による顧客満足度向上など、営業プロセスの見える化を起点とした課題解決への取り組みについてご紹介いただきました。
今後についても、働き方改革を先取りした労働環境の整備を行うとともに、引き続きIT化による生産性の向上を追求、またCSRの観点からブラジルでの植林や日本ユニセフ、日本赤十字社等への寄付プログラム、フードバンクへの食品寄贈など、社会的役割として実施されている活動についてご紹介されていました。
大塚商会の年度スローガンは年を追うごとに少しずつ変化していますが、社会/お客様/株主様・取引先様/従業員の「信頼に応える」というスローガンは、ブレずに掲げているということでした。
中原徹也社長によるご講演
次に、「営業主導での利益体質強化への取り組み ~プライム化への思い×営業個人力×組織力~」と題して、中原 徹也 氏(株式会社豆蔵 代表取締役社長)より、ご講演いただきました。
SI業界が直面する課題について、ビジネスの外部環境が変動する中、今まで以上にエンドユーザに近いところで、プロジェクトを推進する必要があるとの解説がなされました。また、下請けから脱却するための取り組みとしては、熱い思いを持った営業が先頭を走り、経営陣、事業部がサポートする体制作りが大事であるとの説明が行われました。そのためには、案件創出型営業の強化がポイントということで、実際に豆蔵で行ってきた事例をもとに、聞き役に徹する大切さなどについて、紹介されていました。
川崎嘉久氏によるご講演
次に、「SAP Business ByDesign導入による営業改革推進 ~LINE×豆蔵チャットボットを連携させたソリューション~」と題して、川崎 嘉久 氏(SAPジャパン株式会社 パートナー営業部長)より、ご講演いただきました。
数字で見るSAPで、クラウドビジネスの大幅な成長をご説明されるとともに、2018年の製品・パートナー・マーケティングの施策や、パートナー様への支援策(営業・マーケティング・技術教育等の支援活動)のご紹介が行われました。
SAPでは、引き続きパートナー様との協業を継続推進していくとのことで、聴講者の皆さまに向けて、自社事業・組織・体制の強化やビジネスモデルのトランスフォーメーションとしてのSAPとの連携・ソリューションを提案されていました
植山浩介社長によるご講演
次に、「優秀な営業のノウハウを仕組み化するマーケティングオートメーション活用事例 ~24ヶ月で200社以上の新規顧客獲得を実現した、MAベンダーSATORIのマーケティング戦術~」と題して、植山 浩介 氏(SATORI株式会社 代表取締役)より、ご講演いただきました。
はじめに、非対面で顧客開拓を仕組み化することを支援するツールであるマーケティングオートメーションについて、ご自身の購買行動を事例に解説されました。その後、展示会やセミナー、webページの資料請求などにおける見込み客の情報について、実名でとれる数には限りがあるので、匿名の見込み客情報を活用して、いかに新規顧客獲得に結びつけるかの施策を、該当顧客の可視化などいくつかの事例をもとにご紹介されていました。
福井泰代社長によるご講演
最後に、「IT導入補助金をはじめとする助成金活用上級編 ~助成金&データベース活用して、自社商材を拡販しよう!~」と題して、福井 泰代 氏(株式会社ナビット 代表取締役)より、ご講演いただきました。
はじめに、補助金と助成金の違いについて、事前準備や作成すべき資料などの事例を交えて解説がなされ、お客様への営業(ドアノック)としての有効活用についてご紹介がなされました。
また、平成29年度補正 サービス等生産性向上IT導入支援事業のIT導入補助金について、現時点で公開されている情報をもとに、他の補助金との違いや、利用の際の留意点、審査のポイントなどについて説明が行われました。IT導入補助金以外にIT企業向けの2つの補助金のご紹介が行われました。
情報交換会
基調講演と4社のセミナー終了後、情報交換会(参加:23社33名)を開催し、経営層・営業・マーケティング責任者の皆さまによる活発な情報交換・交流が行われ、会は盛況のうちに終了しました
一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)
事務局 戸島、澤口 TEL:03-3560-8440/お問い合わせフォーム