レポート:ゲート型量子コンピュータに関する産学連携研究の事例

2021年10月29日

AI・量子計算技術研究会主催

 AI・量子計算技術研究会では、人工知能と量子コンピュータをテーマにした最新技術動向について調査研究を行い、情報発信を行っています。

 今回は、慶應義塾大学の山本直樹様を講師にお招きし、IBM Q Network Hubから、米国ニューヨークにあるIBMワトソン研究所の量子コンピュータを遠隔で実機利用し、それによって得られた産学連携の事例について、ご講演いただきました。大学での研究ということで、非常に高度で専門的な内容となりましたが、聴講いただいた皆様からは「難解ではあったが、内容が充実していて、特に実際の活動内容事例は非常に有意義だった」「量子コンピューターが現在どのレベルにあるかを知るうえで参考になった」と好評の声をいただきました。

次回は2022年1月20日、「組み合わせ最適アルゴリズム」に関する内容を予定しております。ご興味のある方は是非ご予定ください。

概要

日 時 2021年10月25日(月) 15:00~16:30
会 場 オンライン(zoomウェビナー)
対 象 SAJ会員・一般
参 加 14社/20名

プログラム

15:00~15:05 開会挨拶(5分)

15:05~16:30

「ゲート型量子コンピュータに関する産学連携研究の事例」

講師:山本 直樹 氏
(慶應義塾大学 理工学部・教授 / 量子コンピューティングセンター・センター長)

講演概要:
ゲート型量子コンピュータは、30年以上にわたって研究されてきた、ある種の究極計算機です。その実現はたいへん困難ですが、近年、いくつかの世界的大企業によりプロトタイプ実機がつくられています。これを受けて、慶應義塾大学は2018年に IBM Q Keio Hub を設立し、以来、国内の複数企業と産学連携を進めてきました。講演では、この産学連携の成果をご紹介いただきました。

講師略歴

山本 直樹 氏
慶應義塾大学 理工学部・教授 / 量子コンピューティングセンター・センター長
1999年東京大学工学部計数工学科卒業、2004年同大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。カリフォルニア工科大学研究員、オーストラリア国立大学研究員を経て2008年、慶應義塾大学理工学部専任講師。現在、 同大学教授。2018年より同大学量子コンピューティングセンター・センター長。情報処理推進機構「未踏ターゲット」のプログラムマネージャーを兼任。量子計算、量子制御の研究に従事。博士(情報理工学)。
竹原主査ご挨拶
山本様によるご講演の様子

お問い合わせ

一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)
事務局 お問い合わせフォーム

PAGE TOP