レポート:テクノロジーで儲かる農業へ~高知県次世代農業プロジェクト~
農業ICT研究会では、これからの「農業とICT」の在り方をテーマに、地方創生、生産・流通・販売やライフワークバランスに関する可能性、これらに関わる政府・関係省庁、地方自治体等の政策・施策・条例の調査を行っています。
産官学連携で取り組む高知県に注目し、IoP(Internet of Plants)プロジェクトの内容と事例について、ご紹介いただきました。
県では、全国に先駆けてオランダの最先端技術「次世代型施設園芸システム」を導入し、環境、植物の生理情報、農作業などの様々なデータを、郷土料理「皿鉢」を由来にネーミングしたデータベース基盤「SAWACHI」上に収集し、それをもとに大学をはじめとする研究機関が、有効活用可能なデータに変換し、有益情報を農家に提供して、生産性向上させ、より美味しい作物を安定して生産できる、といった取り組みを県主導で実施しています。セミナーではIoPプロジェクトの全体像と、大学が行ってきた研究内容・成果について、事例を交えてご紹介いただきました。
聴講いただいた皆様からは、「県が主導した地域共創の仕組みであり理想的な形だと思った」、「71社もの企業と高知大学が共同でソリューション開発を行っているのが強みだと感じた」など、好評の声を伺いました。
本セミナーで講演いただいたIoPプロジェクトの活用事例を把握するため、5月に高知県への視察を予定しております。よろしければぜひご参加ください。
視察のご案内
概要
日時 | 2022年 4月20日(水) 16:00~17:00 |
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会場 | オンライン(zoomウェビナー) |
参加 | 20社・29名 |
プログラム
時間 | 内容 |
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16:00~16:05 | 事前連絡・開催挨拶 |
16:05~16:30 |
IoP(Internet of Plants) で進化する施設園芸~データ連携が新たな価値を生み出す~ データ連携基盤IoPクラウドを活用したデータ駆動型農業の実践及びその支援の状況、企業との連携による関連デバイスやソフトウェアの付加価値向上や新規サービス/プロダクト創出に向けた取組、また更には他産業への展開の可能性などについて述べた。 |
16:30~17:00 |
IoP(Internet of Plants)の挑戦~作物生産のDX:産地力向上に向けて~
IoP(Internet of Plants)は、作物生産を決定づける光合成や成長など生理生態情報を「見える化」して生理生態情報に基づく合理的な営農支援情報として「使える化」し、さらに産地で「共有化」する仕組みである。セミナーでは、大学で実施するIoPプロジェクトの研究内容について紹介した。 |
講師略歴
講師略歴 |
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岡林 俊宏 (おかばやし としひろ)氏 行政、普及、研究、教育の立場から県の農業振興にかかる業務に従事。環境農業推進課長、農業イノベーション推進課長兼参事を歴任後、R2から現職。 |
山崎 富弘(やまざき とみひろ)氏 富士通株式会社で農業クラウドシステムを担当し、2020年4月から高知大学にて特任研究員としてIoPプロジェクトに携わっている |
セミナーアーカイブ(会員限定)
本セミナーのうち、高知県 岡林様のご講演に内容について、会員限定アーカイブにアップしておりますので、社内情報共有等にご活用ください。
お問い合わせ
一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)
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