熊本県荒尾市視察終了報告
2022年10月13日
地域デジタル推進委員会 主催
令和4年9月22日、地域デジタル推進委員会では、「あらお海陽スマートタウン」構築に向けた土地区画整理事業とともにデジタル化施策を推進する熊本県荒尾市を訪問し、浅田敏彦市長、総務部総合政策課の皆様との意見交換、および「あらお海陽スマートタウン」開発地区の視察を実施いたしました。当日は9社11名にご参加いただき、大変有意義な行政視察となりました。
熊本県荒尾市ホームページ
https://www.city.arao.lg.jp/
行程
9月22日(木) | 12:00 | 阿蘇熊本空港 集合 |
---|---|---|
13:30~14:30 | 万田杭(世界遺産)見学 | |
14:45~16:30 | 荒尾市役所訪問 ・荒尾市ご挨拶 浅田敏彦 荒尾市長 ・SAJについて 豊田崇克SAJ副会長/地域デジタル推進委員会委員長 ・荒尾市スマートシティについて 荒尾市総務部総合政策課 末永淳一課長 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 九州支社長 町田直様 ・意見交換会 |
|
16:40~17:10 | 荒尾競馬場跡地見学 | |
18:00~ | 懇親会 |
9月23日(金・祝日) | オプション | 親睦ゴルフ【南阿蘇カントリークラブ】 |
---|
世界文化遺産「万田坑」を見学
阿蘇くまもと空港に集合したメンバー一行は、荒尾市役所訪問前に、平成27年に世界文化遺産への登録を果たした三池炭鉱の「万田坑」を訪問、専門ガイドの解説に耳を傾け、歴史ある三池炭鉱と、優れた技術により明治30年から平成9年までの100年間実稼働した万田坑を見学しました。
万田坑の歴史
https://www.city.arao.lg.jp/kurashi/shisetsu/mandakou/page902.html
荒尾市役所での意見交換
はじめに、浅田敏彦市長より、訪問を歓迎するご挨拶と荒尾市の概略に関するご説明をいただきました。
熊本県荒尾市は、熊本県の北西部に位置し、隣は福岡県大牟田市と接する、面積57平方キロ、人口5万人の都市です。
就任から5年目となる浅田市長は、「荒尾ウェルビーイングスマートシティ~「暮らしたいまち日本一への挑戦」~」をコンセプトに、基本戦略として「2つの中心拠点(荒尾駅周辺、緑ヶ丘地区周辺)に都市機能を集約」「スマートシティを推進し、全世代型のデジタル社会の構築」を掲げ、各種実証実験を毎年実施しています。実証実験を着実に重ねることは難しいことですが「市役所が中心となり産学官で一歩ずつ階段を上っている」と仰っていました。
続いて、SAJ副会長である豊田崇克地域デジタル推進委員会委員長より、今回の視察実現に対する御礼のあと、SAJと地域デジタル推進委員会に関する概略説明がありました。
その後、荒尾市総務部総合政策課の末永淳一課長より、荒尾市のスマートシティ計画について、資料を用いて詳細にご説明いただきました。
荒尾市の基本戦略である「2つの中心拠点の活性化」において、駅と一体となった新たな拠点づくりとして、約34.5haの荒尾競馬場跡地を活用した「あらお海陽スマートタウン」構築に向けた土地区画整理事業を進めています。
また、もう一つの基本戦略である「スマートシティを推進し、全世代型のデジタル社会の構築」については、市民の生活を今よりも便利で、快適に、暮らしやすくすることを目的に、2019年8月に産学官連携のコンソーシアム「あらおスマートシティ推進協議会」を設立しました。また、スマートシティ実行計画では、ウェルネスに「幸福」の要素も包含したウェルビーイングスマートシティを目指すものとして、「ヘルスケア」「エネルギー」「モビリティ」「防災・見守り」「データ利活用」の5つのプロジェクトが稼働しています。
「防災・見守り」に関しては、顔認証システムを活用した、災害時の避難状況の確認・避難所運営や、学校や公共施設における児童生徒の見守りサービスなど令和3年度から実証実験を継続しており、令和5年度の早期実装を目指しています。
続いて、このスマートシティ計画で導入予定となっている顔認証システム等を担当しているNTTコミュニケーションズ様から、荒尾市の取り組むデジタル化について、技術的観点を交えながらご説明いただきました。 同社では荒尾市と連携協定を締結し、あらおスマートシティ推進協議会のメンバーとして、顔認証システムの実証実験をデータ連携基盤の構築や顔認証システムを用いた見守りサービスの実証実験を続けています。
その後、意見交換が行われ、豊田委員長ほか委員からの質問に、荒尾市スマートタウン開発担当部長である田川秀樹様および総合政策課の皆様から丁寧な回答をいただきました。
荒尾市視察
意見交換終了後、全員でスマートシティ開発地区の視察に向かいました。
始めに、高台にある四山神社に赴き、開発地区全体を俯瞰する形で、末永課長より整備計画についてご説明いただき、その後、開発地区の最初の施設である「BAOO(J-PLACE)荒尾」の屋上にて、図面を用いた詳細な計画についてお話しいただき、今回の視察は終了しました。
親睦ゴルフコンペ
開催日:令和4年9月23日(金)
会場 :南阿蘇カントリークラブ
参加者:8名
当日は天気にも恵まれ、参加いただいた皆様は生き生きとプレーされていました。
お問い合わせ
一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)
事務局 中野 TEL:03-3560-8440 E-mail:gyoumu1@saj.or.jp