顔認証ビジネス研究会主催
『顔画像の防犯利用と商業利用の進め方』セミナー終了報告

　2023年度最初のセミナーは、『顔画像の防犯利用と商業利用の進め方』と題し、顔認識技術を使いビジネスを行う時に注意すべき個人情報の取り扱い事例などを稲本 義範（いなもと よしのり）様(工業会 日本万引防止システム協会（Jeas）会長・個人情報管理室長)をお招きし、わかりやすく解説して頂きました。

工業会での市場調査で、万引き防止システムなどのEAS機器の出荷金額は、過去最高額となり、顔認証システム設置店は、2020年以降前年比30%以上の伸び率で増加しています。企業側は、取得する個人情報の利活用に対し、消費者やステークスホルダーに対して、積極的に説明責任を果たし、社会からの信頼を獲得するとこが必要であるとして、個人情報保護改正法のポイントや、EU・米国での個人情報保護の観点からの規律を含め詳しく説明頂きました。また、顔認証システムや防犯カメラは個人情報を取り扱うため、適正な目的のために使用し、運用は個人情報保護法や、各自治体の条例を厳守し、画像利用に関する新しい試みに関しては、実証実験を行い、検証結果を公開していくことで、個人情報を含めたICT基盤との連結が移動手段・医療・行政サービス・決済や買い物・観光事業などの分野で不可欠になり、ビジネスの拡大に寄与すると、今後の展望もお話頂きました。

最後までご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

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