レポート:内部不正に関する法的課題

2022年12月13日

Software ISAC セキュリティ経営委員会主催

 Software ISAC セキュリティ経営委員会では、セキュリティは大事だが何かモヤッとしている、自社のセキュリティ投資額は果たして妥当なのか、インシデントが起きた時あるいは事前準備をする時の判断材料を知りたい、という声にこたえる内容として、旬なテーマを取り上げ、経営者のセキュリティ意識向上を目指すセミナーを企画・開催します。

 今回は、西村あさひ法律事務所 弁護士 北條孝佳 氏をお招きし、内部不正に関する法的課題についてお話いただきました。

 講演では、テーマにもある内部不正による情報漏えいにフォーカスを当て、国内の事案だけではなく、海外事案も交えてご紹介いただきました。管理簿などデータ等の持ち出しルールは整備されているが、実際のシステムによるデータ等の暗号化やアクセス制限をあわせておこなっていないケースも考えられるとして、ルール整備だけでは情報漏えいは防げない、システムによるデータ制御も必要であることや、不正競争防止法を適用するための3条件(秘密管理性、有用性、非公知姓)の必要性、営業秘密として保護の対象となる情報とそうでない情報を明確に区別する管理措置を客観的に認識することが可能となることが重要など、法律とセキュリティの両面から内部不正の対策について考察いただきました。

(※本セミナーは、会員向けビデオアーカイブでの動画配信および資料の提供はございません。)

概要

日時 2022年12月7日(水) 16:00-17:00
会場 ZOOMミーティング
対象 SAJ正会員、Software ISACメンバー
(経営者、管理者向け)
参加 22社33名

プログラム

16:00~16:05 ・開会挨拶
 襟川 芽衣(SAJ副会長/Software ISAC共同代表
      株式会社コーエーテクモホールディングス 取締役)
16:05~16:50

・講演:内部不正に関する法的課題
 講師:北條 孝佳(西村あさひ法律事務所 弁護士)

 概要:昨今、元従業員が不正にデータを持ち出していたり、企業の社長が以前所属していた企業のデータを不正に取得して逮捕されるなど、内部不正事案が頻発しており、内部不正に対する課題が浮き彫りになってきています。本セミナーでは、このような内部不正に関する法律について概説し、その課題についても説明いただきました。

16:50~17:00 ・質疑応答

お問い合わせ

一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)
事務局 戸島、和田 お問い合わせフォーム

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