「オープンイノベーション白書」をとりまとめました

2016年7月21日

省庁・団体名

経済産業省

概要

我が国の企業等におけるイノベーションの創出及び競争力の強化に寄与することを目的に、オープンイノベーションに関連する定量的なデータや一定の成果をあげた企業の推進事例等から見えた課題や成功要因等を「オープンイノベーション白書」として、とりまとめました。

内容

1.概要

我が国は、グローバル化の進展や市場等の成熟に伴い、多様化している顧客ニーズやIT化による製品のコモディティ化など、激しい環境変化への対応が求められる中で、日本の企業は自社製品や経営資源のみだけでは、新たな価値(イノベーション)を生み出せなくなってきているなど、厳しい競争環境下に置かれております。
そのため、これからのイノベーションの創出として外部等から技術やアイデアを取り込むことで新しい価値を創り出す、「オープンイノベーション」(以下、OI)が重要視されはじめております。こうした中でオープンイノベーション協議会(JOIC:JapanOpenInnovationCouncil)では、OIに関する定量的なデータを整理、また、先行的にOIに取り組む国内外の事例などから導出された課題、阻害・成功要因等を分析・考察し、白書にまとめております。
今後、本白書の活用よって、OIの有効性が産業界等へと浸透し、本格的なOIが根付くことで、真に機能する我が国のイノベーションエコシステムの構築につながることを期待しています。

2.「オープンイベーション白書初版」のポイント

本白書は、これからOIの推進を目指す、または既に取り組みはじめている企業の「経営層」等を読者として想定しております。
本白書では、大企業や大学・公的機関などによる外部連携等に関する定量的なデータを時系列に整理しています。また、OIにより一定の成果をあげている製造業系の国内11社、及び海外5社の事例や、OIを創出するエコシステムを構築する海外(シリコンバレー、イスラエル等)の事例などから、OI推進の阻害要因・成功要因を考察しています。
これらデータや事例から、社内におけるOIの目的に対する理解や組織体制の整備などの幾つかの壁を乗り越えるための知見を得られる内容となっています。

<オープンイノベーション白書初版目次>
第1章オープンイノベーションの定義と変遷
第2章データに見る国内のオープンイノベーションの現状
第3章我が国のオープンイノベーションにおける課題・阻害要因
第4章オープンイノベーションを創出するエコシステムの国際比較
第5章オープンイノベーション推進事例
第6章各主体の取組から見るオープンイノベーション成功要因の分析
第7章オープンイノベーション創出に向けた活動報告

■国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
(オープンイノベーション協議会事務局)

■オープンイノベーション協議会(JOIC)ホームページ

担当

産業技術環境局技術振興・大学連携推進課

公表日

平成28年7月7日(木)

発表資料

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