i パス(ITパスポート試験)の出題構成と試験時間の見直しについて

2015年12月8日

省庁・団体名

独立行政法人情報処理推進機構 (IPA)

概要

IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)情報処理技術者試験センターは、国家試験「情報処理技術者試験」のうち、「i パス(ITパスポート試験)」について出題構成及び試験時間の見直しを実施し、IPA のウェブサイトで公開しました。
 URL:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html

i パスは、ITを活用するための共通的な基礎知識を評価するための国家試験として平成21年(2009年)度から実施しています。これまでの応募者総数は約65万人、合格者総数は約28万人です(2015年10月末現在)。出題分野はストラテジ、マネジメント、テクノロジの3分野で構成しており、ITを業務やビジネスに活かす上で必要となる知識を問うことから、IT系/非IT系を問わず幅広い層の社会人や学生から活用されています。
i パスについては、政府が策定した「創造的IT人材育成方針」(*1)では、「ITを業務やビジネスに活かすことができる人材」の育成を図ることを目的に、活用を促進していく旨が記載されています。また、国家戦略「世界最先端IT国家創造宣言」(*2)では、IT人材の創出のための指標として i パスの延べ合格者数が挙げられているとおり、わが国全体のITリテラシー向上とIT人材の裾野拡大のため、より一層の i パスの活用拡大が期待されています。
このような背景の下、IPAは、より多くの社会人・学生に i パスの活用促進を図るためには、時代に即した高い品質の試験問題を出題していくと同時に、受験者の視点に立ってより受験意欲を増進するような施策の実現が重要であると考え、出題構成と試験時間の見直しを実施しました。
従来よりも受験しやすくすることで、i パスのさらなる活用を促進し、わが国全体のITリテラシー向上とIT人材の裾野拡大への一層の寄与を目指します。

内容

見直しの内容

 現在165分となっている i パスの試験時間が、エントリーレベルの試験としては長いと判断し、解答に時間を要する中問(*3)を廃止して同数の小問(*4)に置き換えた上で、試験時間を120分に短縮します。また、全体の出題数(100問)は変えないことによって、試験結果の信頼性は維持したまま、受験者の負担感を軽減します。

(1)中問の廃止

中問の出題数(16問)を、小問(16問)に置き換えます。なお、全体の出題数(100問)および現状の分野別出題数(出題ウェイト)は変わりません。

(2)試験時間の短縮

試験時間を、現在の165分から45分短縮して「120分」とします。

その他、採点方式や合格基準に変更はありません。

適用時期

平成28年(2016年)3月5日の試験(*5)から適用。 i パスの試験内容・出題範囲などについては、以下のURLをご覧ください。

脚注 

(*1) 『「創造的IT人材育成方針」~ITとみんなで創る豊かな毎日~』(平成25年12月20日 IT総合戦略本部決定)
ITの基礎知識の習得によって、ITの積極的活用による業務の改善・生産性向上、情報セキュリティリスクの低減、社員等の教育の効率化が期待されるため、i パスの活用を促進していく旨が明記されている。

(*2) 『「世界最先端IT 国家創造宣言」の変更について』(平成27年6月30日改訂 閣議決定)

(*3) 1問の中に4つの設問がある試験問題。1つの状況設定に対し,複数の視点から知識・理解を問う。

(*4) 1問の中に1つの設問がある試験問題。

(*5) i パスは、CBT(Computer Based Testing)方式により通年で随時実施しており、受験者は試験会場のコンピュータに表示された試験問題にマウスやキーボードを用いて解答する。

プレスリリースのダウンロード

連絡先

IPA IT人材育成本部 情報処理技術者試験センター 中谷/坂本
Tel: 03-5978-7600 Fax: 03-5978-7610

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