「専務のツブヤキ」
~ 新たな協会の誕生、何が変わるか、弓道始めました~

2022年6月15日

SAJ 専務理事 笹岡 賢二郎

 6月8日の総会で当協会の会長が荻原紀男から さくらインターネットの田中邦裕に交代 し、新たな協会としてスタートすることになりました。私が丁度6年前に専務理事になった時からずっと荻原会長でしたので、会長が交代してこれから当協会の何がどう変わるのか、期待でワクワクする次第です。

 最初の田中色は、令和4年度の当協会の重点事項に新たに登場した「 事業環境の変化に伴う会員企業の業態転換に向けた支援 」です。 パッケージソフトの開発・販売を中心としたビジネスモデルがクラウド化の進展 により変化してきていることを踏まえ、パッケージソフト業界の業態も 今後はモノからサービスへ大きくシフト していくと考えられます。当協会としては、田中新体制のもと、各種活動を通じて会員企業様のこれら業態転換を積極的に支援していきたいと考えています。この流れはすでに不可避であり、現にIT導入補助金でも令和3年度補正で クラウド使用料がこれまでの単年度分のみから2年分まで認められる ことになりましたし、今後さらにその拡充を要望していく必要があるかもしれません。

 田中は、この流れを次の4象限で説明しています。縦軸をハード(下)とソフト(上)、横軸をサービス(左)とモノ(右)とすると、第4象限(ハード、モノ)はまさに設備(ハード)で製品(モノ)を作る製造業、第3象限(ハード、サービス)は設備でサービスを売る、例えばNTTのようなキャリアやさくらインターネットのようなデータセンター、第1象限(ソフト、モノ)は、オーダーメイドでソフトを製造し納める受託開発ビジネスやこれまでのパッケージソフトの物販もこれに含まれるかもしれません、最後が 第2象限(ソフト、サービス)で今後の価値創出の源泉であるネットビジネス となるそうです。 今後当協会の会員企業の大半が向かうべき方向は、ソフトでサービスを売る商売、つまりクラウドが主流となる という訳です。この流れを協会として出来るだけ後押ししていこうというのが田中新会長の考えです。

 また、田中新会長は総会後の懇親会の挨拶では、 協会の影響力のさらなる拡大のため、IT団体の新たな設立をどんどん支援 する一環で、その事務局業務を積極的に当協会が引き受けたいとの意向も示されました。IT業界も色々な技術の誕生とともにビジネスも多種多様に生まれ、同じ仲間で団体を新設し、その技術やビジネスの普及・拡大を目論む方々が次々と出てくるでしょう。従って、 団体の運営はノウハウがあり、その事務負担の軽減は喫緊の課題 と思われます。業界団体として当協会としてお役に立てることがあれば、新会長の方針ですし、 積極的に事務局業務の受け皿 になれればと考えております。

 ところで、私事で恐縮ですが、ほぼ 40年ぶりに弓道を始めました 。大学時代に一時弓道部に在籍(家庭の事情で1年半で休部)していたこと、腰への負担がほとんどないので腰痛持ちの私でも大丈夫そうだからです。弓道連盟にも入会しましたが、主に活動している方は50代、60代とのことでした。また、入会者の6、7割が女性とのこと、何となく当協会と似てるなぁ(^^;)と思った次第です。もし、 会員の皆様に弓道をやられている方がおられましたら是非気軽にお声がけください

筆者略歴

笹岡 賢二郎(ささおか けんじろう)

1961年生まれ、1983年に通商産業省(現経済産業省)入省、機械情報産業局電気機器課、科学技術庁、資源エネルギー庁、立地公害局、防衛庁、工業技術院、基盤技術研究促進センター、JETROクアラルンプールセンター、文部科学省、四国経済産業局などの勤務を経て、2005年7月より新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2007年7月より九州経済産業局地域経済部長、2009年7月より中小企業基盤整備機構の業務統括役兼総務部長、2011年7月独立行政法人情報処理推進機構の参与兼セキュリティセンター長などを経て、2013年7月から東京工科大学にてコンピュータサイエンス学部 コンピュータサイエンス学科教授、片柳研究所所長、工学部 電気電子工学科 教授兼コーオプセンター長。2016年6月に一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(現:一般社団法人ソフトウェア協会)専務理事に就任。

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