「愛と繁栄を実現する経営改革」AIに学ぶ”失敗学!”
2019年8月1日
CSAJ 監事 戦略経営コンサルタント 公認会計士 山田隆明
最近AI関係資格を取得した。
一般社団法人 日本ディープラーニング協会のG検定(JDLA Deep Learning for GENERAL)と、一般社団法人 AI,IoT普及推進協会(AIPA)のジュニアコンサルタントを。
AIという”手品”の「からくり」を解明したかったからだ。
AIを少しかじってみて、以下の感想を持った。
機械は、トライアンドエラー、すなわち失敗しながら少しずつ学んでいく。
誤差と逆の方向に少しずつズラすことで、誤差がだんだん小さくなっていく(勾配降下法)のだ。
これを「学習」という。
学習するには多くの「訓練データ」を必要とする。
つまり機械は、膨大な「失敗」から一つずつ学んでいるのだ。
機械はまた、不機嫌になることもある。
人間が「前処理」という”お膳立て”をしてあげないと、「勾配消失」や「過学習」という”癇癪”を起こして機嫌よく学習してくれない。
成功する会社も同様だ。
最初からうまくいく会社なんてない。失敗を積み重ねながら一つずつ学んでいく。
しかも、「セールスマニュアル」を整えたり、きちんと「営業研修」を実施して社員をスキルアップさせるといった”お膳立て”も必要だ。
AIにほんとうによく似ていると思う。
ただし、人間と機械では大きな違いがある。
人間は忘れるのに対して、機械は忘れない点だ。
人間は、上手くいったことは忘れないが、失敗は忘れる、忘れようとする。
コンサルタントをやっていると、いくら言っても聞いてくれないクライアントがいる。
そういう相手は、むしろ失敗してくれた方が説得しやすい。
経営者が社員を教育するのも同様だろう。社員が失敗した時ほど教育しやすい。
“経営理念”は、同じ失敗を二度と繰り返さないための戒めだ。
一度”痛い目”に遭ったら、それを包み隠すのでなく、オープンにして、経営理念に盛り込み、社員に繰り返し説くことだ。
それには経営者の姿勢が大切だ。
(1) 社員の責任でなく、自分の責任と捉える”真摯さ”。
(2) 失敗を悪とするのではなく、むしろ積極的にチャレンジしたことを評価する”寛容さ”。
難しいことだが、三菱、三井、住友、松下、本田…といった名だたる成功企業の経営者はこれをやってのけてきた。
自分が営業時代に教わった言葉「トップセールスとは、最も多く失敗をした者だ。しかしトップセールスは紛れもない勇者だ。」がいつまでも私の脳裏を離れない。
(注)本コラムの内容は筆者個人の見解に基づいており、当協会の見解を示すものではありません。
セミナー開催案内
内容 | 当社コンサルティングメソッド |
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日時 | 8月8日(木)、9月27日(金) いずれも14:00-16:00 |
会場 | わくわく経営株式会社 セミナールーム 東京都渋谷区恵比寿南1-20-6 第21荒井ビル4階 |
受講料 | 無料 |
詳細・お申込 | https://www.wk2.consulting/セミナー/ |
筆者略歴
山田 隆明(やまだ たかあき)
わくわく経営株式会社 代表取締役
戦略経営コンサルタント 公認会計士
1959年 名古屋市生まれ。
株式会社インテックで10年間基幹システムのマーケティングおよび営業。
その後公認会計士を経て、
現在:戦略経営コンサルタント、わくわく経営株式会社 代表取締役。
G検定試験(一般社団法人 日本ディープラーニング協会)合格、AIPA合格。
“社長がワクワクしながら、意気込みをもって、本気で経営に取り組めるよう、社長の右腕になる”
コンサルティング内容:
- わが国からGAFAの誕生を「経営戦略面」でご支援
- 「経営計画」立案支援
- 「経営管理PDCA」実践支援
URL : https://www.wk2.consulting/
E-mail : yamada.takaaki@wk2.consulting
2009年9月から一般社団法人コンピュータソフトウェア協会監事。
2013年から 国際物流総合研究所 主任研究員。