「愛と繁栄を実現する経営改革」売上不振店の対策は?
2018年9月1日
CSAJ 監事 戦略経営コンサルタント 公認会計士 山田隆明
R社はファミリーレストラン10店舗を展開している。
売上はどの店も好調だが、4号店だけが芳しくない。
とくに立地が悪いわけではない、原因はいっこうに分からない。
そこで社長はいろいろな改革を試してみた。
内装を変え、店長を交代させ、まごころの接客を行い、メニューを変え、広告宣伝を増やした。営業時間を長くし、年中無休にしてみたがどれもうまくいかない。(ちなみに他店はいずれも人手不足のため毎週月曜日定休である。)
原因が分かれば対策も打てるので何とか把握しようとした。いろいろな方法でお客様の声を聞いたのだが、それでも原因は分からなかった。
さて、あなたが社長ならどうしますか?
私なら「撤退」を提案する。
お客様が来ないのは、魅力に欠けるからだ。要求に応えていないからだ。逆に、好調な店は応えているからだ。
すなわち、お客様の要求に応えられれば、業績数字は良くなる。応えられなければ悪くなる。
一方、どこの会社もヒト・モノ・カネの経営資源には限りがある。それをどう割り振るかが「経営判断」だ。割り振りが適切なら業績が良くなる。
となると、お客様の要求に最大限応えられるようヒト・モノ・カネを適切に割り振ること、これが会社業績を良くする対策だ。
要求に応えていない不振店からは撤退して、そこにかけていたヒト・モノ・カネを好調店に振り向けるべきである。
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(注)本コラムの内容は筆者個人の見解に基づいており、当協会の見解を示すものではありません。
筆者略歴
山田 隆明(やまだ たかあき)
わくわく経営株式会社 代表取締役
公認会計士・税理士・ITコーディネータ
1959年 名古屋市生まれ。
株式会社インテックで10年間基幹システムのマーケティングおよび営業。
その後公認会計士を経て、
現在:戦略経営コンサルタント、わくわく経営株式会社 代表取締役。
“社長がワクワクしながら、意気込みをもって、本気で経営に取り組める”お手伝い。
コンサルティング内容:
- 「経営戦略」立案支援
- 「経営計画」立案支援
- 「経営管理PDCA」実践支援
2009年9月から一般社団法人コンピュータソフトウェア協会監事。